2022年3月21日月曜日

G Suite アカウントを無料で継続利用する方法

Google Workspaceに課金せずデータを引き継ぐ


G Suite Legacy(無料版Google Workspace)から有料Google Workspaceに移行せずにアカウントを維持する方法をサポートに教えてもらったので共有します。
メールは他のサーバーに移行すれば良いので、YouTube、Google フォト、Google Play、有料コンテンツが引き続き利用できるのは非常に大きいが、ヘルプにより記載内容が異なっているので問い合わせてみました。
問い合わせた結果から実際に試してみました。(2022/3/23)
他の方法も用意されているようなのでもう少し様子見がよさそうです。:2022/4/29追記


背景

まず公式ヘルプ間の内容からおさらいです。 「従来の無償版 G Suite からのアップグレード」によると2022/5以降に自動で有料のGoogle Workspaceに移行し、2022/7/1までは無料で、それ以降は有料になります。
ただし、有料に移行したくなければGoogle Workspace のコアサービス(Gmail、カレンダー、Meet など)が利用できない無料アカウントを引き続き利用できると書かれています。

問い合わせた内容

有料に移行せずに無料のままその他の Google サービス(YouTube、Google フォト、Google Play など)や、有料コンテンツ(YouTube や Play ストアでの購入など)を引き続き利用する方法お問い合わせてみました。

回答してもらった内容

・「有償版 Google Workspace のお支払い設定を未実施」であったとしてもYouTube、Google フォト、Google Play 、Google ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Keep、Meetは継続利用可能。(その他のサービスに関しての質問はあきらめました、知りたいサービスがある場合には有料サービスに契約したうえで、サポートに問い合わせてください。)

・ただし、Google Workspace の支払い設定が未実施の状態だと放置アカウントとみなされて削除される可能性があるので「Cloud Identity Free エディション」の追加をお勧めされました。

・さらに、Google Workspace支払い設定が未実施の状態だと管理コンソールで毎回支払い設定を促されるので、「Cloud Identity Free エディション」を追加をするために一旦Google Workspace のサブスクリプションを契約したうえで、「Cloud Identity Free エディション」を追加後にサブスクリプションを解約することを推奨する、とのことです。

・Cloud Identity については「Cloud Identity とは」に書いてある。

・2022/3/2時点で問い合わせ完了

アカウントを削除されずにアカウントを使用し続ける方法

Cloud Identity Freeエディションを追加するためには一度Google Workspaceの有料サブスクリプションにアップグレードする必要があります。Cloud Identity Freeエディションを追加後にGoogle Workspace サブスクリプションをキャンセルします。

1.Google Workspace の有料サブスクリプションへのアップグレード手順

管理コンソール > お支払い >  その他のサービスを利用する > 左側 Google Workspace Business Starterの切り替えるをクリック > 開始 > フレキシブルプランを選択してご購入手続きをクリック


2.Cloud Identity Free エディションの追加手順

管理コンソール > お支払い >  その他のサービスを利用する > 左側 Cloud Identity クリック > Cloud Identity Free を開始

3.Google Workspace サブスクリプションのキャンセル手順

管理コンソール > お支払い > サブスクリプションを管理 > サブスクリプションをキャンセル

使える機能、使えなくなる機能

使えなくなるのはコアサービスです、コアサービスに関しては「Google Workspace 利用規約」を見て下さい。しかし、「従来の無償版 G Suite からのアップグレード」や「Cloud Identity とは」の記載内容を見る限りコアサービス全てが使えなくなるんけでは無さそうですし、ヘルプにより記載内容も異なるのでもう少し調査しました。

Cloud Identity Free Editionで使えない機能

実際に使用できないことを確認したサービス。
  • Gmail
  • カレンダー
  • Google Meet(会議開催できない):2022/4/29追記
  • Google Chat
  • Currents
  • Google Jamboard
  • Google ToDo リスト
  • Workspace アドオン
  • Google Voice

Cloud Identity Free Editionで使える機能

Google Adminコンソールで有効/無効設定が可能なサービスおよび動作確認を行ったサービス。(*を付けた行は実際に使えることを確認した項目)
使えても機能制限がある可能性もあるようですので、例えばMeetは使えると回答をもらい、実際に会議にも参加できましたが、参加専用になるようです。:2022/4/29追記
  • Googleサイト*
  • Keep*
  • ドライブとドキュメント*
    • ドキュメント*
    • スプレッドシート*
    • スライド*
    • Forms*
  • ビジネス向けGoogleグループ*
  • Blogger
  • Chrome Web Store*
  • Colab*
  • FeedBurner
  • Google AdSense
  • Google Arts & Culture
  • Google Bookmarks
  • Google Chrome 同期
  • Google Cloud Platform
  • Google Developers
  • Google Domains
  • Google Earth*
  • Google Fi
  • Google Meet* (会議への参加のみ可能):2022/4/29追記
  • Google My Maps
  • Google Pay
  • Google Play
  • Google Play Console
  • Google Play ブックスパートナーセンター
  • Google Public Data
  • Google Search Console
  • Google Translator Toolkit
  • Google Trips
  • Google Voice
  • Google アドマネージャー
  • Google アナリティクス
  • Google アラート
  • Google カスタム検索
  • Google クラウドプリント
  • Google グループ
  • Google コンタクト
  • Google データエクスポート
  • Google データポータル
  • Google ニュース*
  • Google フォト*(データが引き継がれることを確認しました)
  • Google ブックス
  • Google マイビジネス
  • Google マップ*
  • Google 広告
  • Google 翻訳
  • Location History
  • Managed Google Play
  • Material Gallary
  • Merchant Center
  • Partner Dash
  • Pinpoint
  • Scholar プロフィール
  • Tour Creator
  • YouTube
  • ウェブとアプリのアクティビティ
  • キャンペーンマネージャー
  • スタジオ
  • 応用デジタルスキル
  • 検索とアシスタント
  • 検索高校360
  • 個人用ストレージ
  • Cloud Identity サービス
  • Google CloudでCloud Identity アカウントを利用可能
  • ChromeでCloud Identity アカウントを利用可能
  • Android Enterprise Upgrade
  • Androidの管理
  • 数多くのサードパーティ製アプリケーション


ヘルプの記載から使えるか不明な機能

  • Currents
  • Google Cloud Search
  • Google Vault
  • Google Workspace Assured Controls
  • 検索およびインテリジェンスの機能

無償で使用し続けるお勧めの手順

他の方法も用意されているようなのでもう少し様子見がよさそうです。:2022/4/29追記

  1. G Suite経由でGoDaddyで購入したドメインを使用している場合には念のため他のレジストラに管理を移管する。(必須かどうか不明だが、メールサーバー移管と合わせて移管先レジストラを考えた方が良い。)
  2. メールを別サーバーに移行する。
  3. @gmail.com アドレスを取得し、2のメールを転送する、2のSMTPサーバー経由でメールを送れる様に設定する。(移行先サーバーのメールボックス容量が潤沢であれば不要)
  4. 無料期間中(~2022/6/30)にGoogle Workspace Business Xxxx のフレキシブルプランにアップグレードする。(Enterpriseを選んだり年間プランを選ぶと有料になるので注意が必要)。
  5. Cloud Identity Freeエディションを追加する。
  6. Google Workspace 有料サブスクリプションをキャンセルする。

注意事項:

  • カレンダーは使用できないので@gmail.comで使用する
  • カレンダーに追加されているイベントを削除できなくなるという情報を得たので、事前に削除しておくことをお勧めします。:2022/4/29追記
  • Meetは参加専用になるようです。その他の機能も「使える」けど制限がある可能性がありそうです。:2022/4/29追記

2022年3月5日土曜日

GoogleのLens機能で読み取った文字列をパソコンにコピーする

手書きの文字列をパソコンに取り込む方法

今回は以下のような手書き文字を認識した結果をパソコンに取り込む方法を説明します。

普通に書いたら完璧に認識されて面白くなかったので、認識しない程度の汚い字を頑張って書いてみた。「レンズのテスト 手書き文字認識」と書いたつもりです。

認識した文字をパソコンに取り込む方法

今回は2つの方法を説明します。

  1. 写真を保存してパソコンのGoogleフォトで文字を認識する方法
  2. スマホのGoogle Lensアプリを使用してパソコンに取り込む

1の方が手順が簡単ですが、画像が容量を圧迫するし、うまく認識せずに再撮影が必要になり無駄な画像が増えるのでお勧めしない。

順番に説明します。

1.写真を保存してパソコンのGoogleフォトで文字を認識する方法

  1. 手書き文字をスマホのカメラで撮影する
  2. Googleフォトアプリでバックアップする
  3. パソコンのWEBブラウザ(ChromeブラウザやEdgeブラウザなど)でGoogleフォト( https://photos.google.com )にアクセスしてその写真を開く
  4. 「画像からテキストをコピー」を行う


2.スマホのGoogle Lensアプリを使用してパソコンに取り込む

  1. パソコンにChromeブラウザをインストールしてアカウントと同期する
    同期するアカウントは スマホの設定 > デバイス情報 > Googleアカウント で確認する


  2. スマホにGoogle Lensアプリをインストールする
  3. Google Lensアプリで画面下の「文字」を選択して、手書き文字を読み取る。読み取れた内容を選択&確認したら「パソコンにコピー」を行い、コピー先のパソコンを選択する


  4. パソコンに通知が来たらパソコンのクリップボードに文字列がコピーされている